フルミスト®点鼻液(鼻腔噴霧型ワクチン)

フルミスト®点鼻液について

このページでは、新しいインフルエンザワクチン「フルミスト®」について紹介します。

フルミスト®は、これまでの針で刺すインフルエンザワクチンとは異なり、針を刺さないワクチンとなります。接種方法は、両鼻へのワクチンの噴霧により行われ、注射の痛みがありません。

また、鼻から接種を行うため自然感染に近い経路で免疫が得られるとされています。

さて、ワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」があることをご存じでしょうか?

生ワクチンは、生きているウイルスの毒性や感染力を弱毒化して作ったワクチンのことです。

生きたウイルスをそのまま体内に取り込むと、感染症を引き起こしてしまうため、ワクチン製造の過程でウイルスの「弱毒化」が行われます。これにより、体内でウイルスが増えても病気を発症することなく、効果的に免疫を獲得できます。しかし、生きたウイルスを使用するため接種後に軽い症状が出ることがあります。

一方、不活化ワクチンは、ウイルスを人為的に処理することで製造したワクチンのことです。毒性や感染力をなくているため(不活化)、免疫の低下した方も安全に接種できます。

しかし十分な免疫(抵抗力)を得るには、通常、複数回接種が必要です。

フルミスト®点鼻液は、「生ワクチン」になります。そのため接種後に、鼻水・鼻づまり・せき・のどの痛み・頭痛などの副反応が現れることがあります。また、まれにショックやアナフィラキシーなどの重大な副反応が現れることもあります。接種後30分は、十分な体調観察を行うとともに、医師に相談できる体制をとっておきましょう。

フルミスト®点鼻液についてまとめると、以下のとおりです。

  • 鼻へ噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。
  • 鼻へ噴霧するため、針を刺す必要がありません。
  • 2~18歳の方が対象です。
  • フルミスト®点鼻液のワクチン接種は、1回で完了です(左右それぞれの鼻へ噴霧します)。
  • 噴霧中・噴霧後、積極的に吸入(鼻をすする)する必要はありません。
  • ワクチン接種後、鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛み、頭痛などの副反応が現れることがあります。まれに、ショックやアナフィラキシーなどの重大な副反応が現れることもあります。いつもと違う体調変化や異状を認めた場合は、速やかに医師にご連絡ください。

参考:第一三共(https://www.medicalcommunity.jp/products/druginfo/flumist_intranasal_spray)

いつ頃からワクチンを接種すればいいの?

インフルエンザは、例年12月~3月に流行し、1~2月にピークを迎えることが多いようでが、今シーズン(2025/26)は、例年より早く流行が始まる可能性が指摘されています。すでに一部地域では「流行入り」が報告されており、A型(特にH1N1型)を中心に比較的強い流行が予測されています。流行期に備え、計画に余裕をもったワクチン接種お願いします。

フルミスト®点鼻液 接種後の注意点

前述したとおり、接種後30分は十分な体調観察を行ってください。また、周囲に重度の免疫不全の方がおられる場合は、接種後1~2週間は密接な接触は避けましょう。その他の注意点は以下のとおりです。

  • フルミスト®点鼻液の接種後30分間は、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難など)の急な副反応が起こることがあります。医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。
  • 接種当日は、入浴しても差し支えありません。
  • 接種当日は、いつも通りの生活をしても構いませんが、激しい運動は避けましょう。
  • 接種後に熱が出ることがあります。気になる方は、医師に相談ください。
  • フルミスト®点鼻液の接種後1~2週間は、重度の免疫不全者との密接な接触は避けてください。
  • 医師が認めた場合は、フルミスト®点鼻液と他のワクチンも同時にする接種ことができます。医師にご相談ください。

参考:第一三共(https://www.medicalcommunity.jp/products/druginfo/flumist_intranasal_spray)